平成22年8月17日(火)に,8月25日(水)~27日(金)に行なわれる安全登山技術講習会の現地調査に入りました。基礎講習(3名)と実践講習(4名)の7名での調査でした。結果今年は,実践講習で研修として利用する沢を例年のお草平の沢を取りやめ,ここ数年で整備され,支点などがリニューアルされた勘七の沢へ変更を予定しています。ここでは,その勘七の沢の報告を写真つきで行ないます。写真をクリックすると大きな画像で確認できます。

最初の5mフォール【F1】
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この沢のフォールでは一番難しい。写真左の残置された赤いテープの辺りの1手が難しい。
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次が7mのF2。左岸を直登する。
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F2看板下のテラスに一旦立ち,左壁をそのまま直上して抜ける。テラスまでは左,右のどちらかでも行ける。
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コース上一番岩質の脆いと思われ,ホールドの保持には細心の注意が必要。
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3番目に現れたF3は,釜を経つって,左岸から攻めるのが良い。
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右下の釜を経つったら,水流脇を斜上して落ち口へ。
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雨どいのようになった形状のフォールであるため,水流の勢いはとても強い。
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この爆音と暗い釜のシチュエーションで,心が折れることのないようにがんばろう。
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このF3もそうであるが,F1~F5の主要なフォール落ち口には,このようにボルトで確実に打ち込まれた確保支点用のボ
ルトが整備されている。
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釜から見上げたF3は暗く,爆音に圧倒されるが,落ち口から望めば,充分に明るい滝である。
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F4は2段12mの大きな滝。ただし,2段目の滝は水流際の直登ではなく,F4看板の見える左からルンゼに。
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F4のルンゼから出口が逆層になっていて,少しいやな感じだ。当日は,手前のボルト支点から確保に入るのでご心配なく。
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F4を過ぎるとしばらくこのような堰堤が続く。すべて右か,左の際から簡単に抜けられる。
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まもなくすると勘七の沢を代表する15m大滝が目の前に現れる。
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右岸を直上するが,F5看板の下のバンドを伝って水流脇の直上になるため,実際の登攀は半分くらいか。
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途中にボルトで打ち込まれたランニング用支点が4箇所はあるので,リードも安心。
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また,落ち口の足元にはボルトで打ち込まれた確保用支点が3箇所と,ターンビレイ用の支点が1箇所あり,確実なビレイの体制が整えられ
る。
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登攀中のS氏,ビレイ中のS氏。
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同じく登攀中のO氏,そして写真記録者である私Tの4名で入渓。この夏一番の猛暑日を記録したが,沢筋は涼しくとても快適だった。
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